言うことを聞かないペット、コミュニケーションでコントロールできる?
2022/04/25
ペットさんと話します、というと、いろいろな反応が返ってきます。
「じゃあ言うことを聞かせられるのね?」「悪さをしないように言い聞かせてもらえますか?」「何でも言えば分かってくれるのね?」「ウチのは言っても聞きゃあしないんですよ」
話ができるのだから、そんなことできて当然と思う気持ちも確かにあるでしょう。でも、話をする、と、言うことを聞かせる、というのは、実は別ものも別モノ。
考えても見てください。
日常的に言葉で通じ合っている人間同士だって、相手は「言えば」自分の希望通りにしてくれますか? 反対に、相手から「言われたら」何でもその通りにするでしょうか?
そんな人間関係… とても対等とは言えない、いびつでどこかうすら寒い感じもしますね。
言えばその通りになるのであれば、言葉が分かるエライニンゲン様には中毒や依存症といったものは無縁の世の中ではないでしょうか。「それはあなたの体にとって良くないから、今からやらないでね、やめてね」と言えば済むのですから。
ペットさんも、この世界に一つの体を持って参加している、りっぱなひとりです。
その動物と話をするという行為は、相手をコントロールしたり言いなりさせるための道具ではないのです。
家族であれば、その環境を共有していっしょに作り上げているわけです。動物だけがひとりで全部背負わされて、変われ、と言われるのは結構な負担でもありますね。
それでも、コミュニケーションをはかることで、お互いの理解、お互いの歩み寄りは起こります。一方的に言い置くだけではなく、相手にも耳を傾ける。そうすることで、動物の不安や誤解、訴えが分かれば、それを取り除く改善ができるでしょう。さらに、必要な説明を重ねたり、家族として、どこまでがお互いに譲歩できるラインなのか探っていくのも、コミュニケーションでしかできないところです。
トレーニングの世界でも、問題行動をなおしていくには、その行動をしていた期間だけ、無くしていくのにも時間がかかる、とも言われています。対話を重ねながら、少しずつほぐしていく時間も、必要なことが多いのです。
現代人が一番不得意な、じっくり、忍耐、が試されるところかもしれません!
人と動物たちが今よりももっと幸せと喜びにあふれて共に生きていける。
そんなステキな未来を、アニマルコミュニケーションを通していっしょに創っていきましょう!
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